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債券

ドライパウダーは今後どこに向かうのか

2019年6月 - 4 min レポートを読む

グローバル・スペシャル・シチュエーション投資グループ責任者のStuart Mathieson(スチュアート・マチソン)とグローバル・スペシャル・シチュエーション戦略の共同ポートフォリオ・マネジャーBryan High(ブライアン・ハイ)が、ディストレスト債券投資の今後の展望およびサイクルを通じてどのように投資機会を見出すのか、解説します。

最近、ハイイールド企業のレバレッジ水準が欧米ともに上昇していますが、これは投資機会となりますか?

Stuart:ハイイールド資産市場に巨額の資金が流入した結果、企業やプライベート・エクイティ・スポンサーが、B格やCCC格などアグレッシブな案件を組成するケースが増えていることは事実です。デフォルト率はこれまでのところ低位安定していますが、今後いずれかの時点で上昇してくることは避けられません。しかし私達は、資本の効率的な投下のために高いデフォルト率を必要とする訳ではありません。私達のスペシャル・シチュエーション戦略においては通常、安定したデフォルト環境下においても、2年間で顧客資金の約80%を実際に投資することに成功しています。これは、統合的なクレジット投資プラットフォームの活用、資産の広範なカバレッジ、投資機会の多寡に応じてファンド規模を調整する私達の能力がその背景にあるものと考えています。

Bryan: 米国のスポンサーは、豊富な投資待ち資金と非常に厳しい競争環境を背景に、(投資において)高いマルチプルを支払っています。そうした中で高いリターンを達成するため、同時にレバレッジの水準を高めつつあります。こうした計画が裏目に出た場合、彼らにとっての逃げ道はなくなりますが、ストレス状態にある、あるいはディストレストのクレジット投資に精通したマネジャーには投資機会が創出されます。

投資先企業の運営に深く関与することはどれくらいあるのでしょうか?

Bryan: 私達は基本的に、スペシャル・シチュエーション・ポートフォリオで保有する企業の全てを買収したり、経営に関与することは想定していませんが、必要が生じた場合には経営に関与する能力を有しています。企業が経営難の環境を歩む過程においては、私達が「会議で席を得る」ことで顧客にとって最も有利な結果を引き出すための支援を提供できる場合があります。一部のケースにおいては、より強固なバランスシート、新しい取締役会や経営陣などを提供できる企業に変貌するための事業再構築を手助けできる場合があります。

どの程度の投資リターンを目標としていますか?

Stuart: スペシャル・シチュエーション戦略においては、10%台半ばのネットIRRの達成を目指しています。この目標を達成するために、投資対象とする市場や戦略の中から最良の相対価値に基づく投資機会を柔軟に選別します。ディストレスト債券投資で15%のIRRを達成できれば十分な水準と考えます。また、事業は好調ながらバランスシートの傷んだ企業に投資し、設備投資のための資金提供および債務の株式を通じた経営権の取得により、企業価値を創出し投資倍率2倍を狙える投資機会についても、同様に十分な水準と考えます。

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