2025年10月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2025年10月は、中国が景気後退局面から景気回復局面へと改善しました。中国では共産党の重要会議である「四中全会」の開催を今月20日に控え、低迷する不動産市場や地方政府の財政悪化を支える政策などへの期待が高まっています。中国の主要株価指数の上昇や製造業PMIの改善にも、その様子が表れています。一方で日本とニュージーランドでは、景気の強さを示す水準が下がり、景気減速局面から景気後退局面に悪化しました。また英国では、企業景況感の悪化や求人件数の減少により、景気拡大局面から景気後退局面に悪化しました。英中銀は高止まるサービスインフレを背景に、追加利下げに慎重な姿勢を続けていますが、そのスタンスに変化が生じるか注目されます。