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プライベート・エクイティ・ファンドを数字で判断しない

2019年1月 - 6 min レポートを読む

ベアリングスのファンド&共同投資チームが、プライベート・エクイティ・ファンドに対する市場の認識と実情について解説します。

市場の認識と実情
ライフサイクル初期にあるクオリティの高いプライベート・エクイティ・マネジャーを発掘することで、優れたリスク調整後リターンの達成が可能になると考えます。

プライベート市場の成熟化に伴い、新興プライベート・エクイティ企業による市場参入が続いています。市場におけるゼネラル・パートナー(GP)の数が増え、多くのファンドが史上最高額の資金を調達する中、資金調達における競合が高まっています。リミテッド・パートナー(LP)が関係を維持するGPの数を減らし、一部のファンドに多くの資金をコミットする動きが強まる中、新興マネジャー(機関投資家向けにI、IIおよびIII号ファンドを提供するGPと定義)は困難に直面しています。市場の拡大により、新興マネジャーは自らを差別化する必要性にも迫られています。

しかしながら、資金調達環境が厳しさを増す中、新興マネジャーは全般的に見るとより高いリターンを投資家にもたらしていることがデータによって裏付けられています。2000年以降の15年のビンテージイヤーのうち10年において、I号ファンドはそれ以外のファンドを上回る平均ネットIRRを実現しており、I号ファンドの3分の1がトップ・クオータイルのパフォーマンスを達成しています(全ビンテージ合算ベース)。

しかしながら、新興マネジャーはしばしば投資家に見過ごされる傾向にあります。

 

幾つかの市場の誤解
投資家のおよそ半分はこれまでI号ファンドを避け、II号ファンドおよびIII号ファンドについても避ける傾向にありました。こうした背景には、トラックレコードが乏しい、リスクが高い、リソースが不十分である、など新興マネジャーに対して間違った理解が一般的であったことが挙げられます。

市場の認識:大型ファンドはより高いリターンをもたらす。

実情:一般的にファンドの規模が大きくなり確立されるにつれ、ファンドの全体的なパフォーマンスを左右する「ホームラン」または「ストライクアウト」の可能性が減少します。パフォーマンスは、トップ・クオータイルから平均値、あるいは最低クオータイルまで悪化する傾向があります。

  1. 2017年には、2,296ファンドが総額7,440億米ドルを調達。出所: 2018年2月 Private Equity and Venture Capital Spotlight
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