2026年4月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
今月は、欧州各国の局面悪化が目立ちました。ユーロ圏が景気拡大局面から景気後退局面へ、英国とスウェーデンが景気拡大局面から景気減速局面へとそれぞれ悪化しました。いずれの国でも消費者信頼感指数のほか、ZEW景気期待指数や景気動向調査などが低下し、家計や企業のセンチメントが後退したことが特徴的です。この背景にはまぎれもなくイランでの紛争が引き起こした原油高があると見られます。特に欧州はエネルギーを輸入に頼ることから、原油高によるインフレ再燃への懸念が強く、金融市場では急速に利上げ期待が高まり、金利が大きく上昇しました。そして物価と金利の上昇はやがて家計や企業の活動を鈍らせることで、スタグフレーションの恐れが増しています。各国中銀がインフレと景気のバランスをどう評価するかに注目が集まります。