2025年9月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2025年9月は、米国が再び景気後退局面から景気回復局面へと改善しました。米国は7月下旬に日本や欧州連合(EU)との関税交渉に合意したほか、中国とは関税措置の停止を90日間再延長することで一致し、関税にまつわる不透明感が和らぎました。その結果、8月のS&P製造業PMIは大きく改善し、局面変化に貢献しました。日本でも同様に製造業PMIの改善により景気の強さを示す水準が上がり、景気後退局面から景気減速局面にシフトしました。マインドの回復が今後の企業活動の好転につながるか、注目されます。