2026年3月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
今月は、中国が景気後退局面から景気回復局面へと改善しました。民間調査の製造業PMIが2020年12月以来の水準まで上昇したことが要因です。民間調査は中国沿岸部の輸出企業を多く対象に含むことから、国家統計局の調査よりも外需に敏感だとされます。国内需要の弱さが続いている一方、外需は底堅く、新規輸出受注の伸びがマインドの好転につながりました。しかしながら、2月末に米国とイスラエルがイランを攻撃し、原油価格が急上昇したことは、中国を含む世界経済にとって逆風となります。景気循環図では米国とポーランドを除く各国が景気の改善を示す局面に位置していますが、イラン情勢が早期に落ち着かない限り、企業や消費者の活動を鈍らせることは必至で、当面はその行方に市場の注目が集まります。