2025年12月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2025年12月は、日本とニュージーランド(NZ)が景気後退局面から景気拡大局面へと改善しました。日本では景気先行指数や消費者信頼感の改善、NZでは企業景況感調査や製造業PMIの改善がそれぞれ寄与しました。日銀は12月会合での利上げの可能性が高まっているほか、NZ中銀は11月会合で従来の追加利下げに前向きな姿勢からデータ次第の姿勢に転換するなど、こういった経済指標の改善が中銀の判断の変化に影響を及ぼしていると見られます。一方、中国は景気回復局面から景気後退局面へと悪化しました。中国を除く各国が景気の改善を示す局面に位置しており、数々の不透明要因が残る中で2026年の世界経済が改善に向かうか注目されます。