MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社によるベアリングス株式18%取得について
MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社との戦略的提携により、追加資本および資産を後ろ盾としたベアリングスの成長を促進
マサチューセッツ・ミューチュアル生命保険会社(以下「マスミューチュアル」)およびベアリングスLLC(以下「ベアリングス」)は、本日、マスミューチュアルおよびMS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社(以下「MS&AD社」)との間において、MS&AD社の子会社である日本を代表する保険会社、三井住友海上火災保険株式会社(以下「MSI社」)を通じ、マスミューチュアルの子会社であるグローバル資産運用会社、ベアリングスの株式18%を取得する合意に至ったことを発表しました。
本取引により、マスミューチュアルはベアリングスの成長および長期的な成功に対する強いコミットメントを共有する戦略的パートナーを迎えると同時に、ベアリングスの企業価値を反映した約14億4千万米ドルの売却代金を受け取ることとなります。マスミューチュアルは引き続きベアリングスの筆頭株主として、82%の持ち分およびガバナンスに関するコントロールを維持します。ベアリングスは引き続きマスミューチュアルの一般勘定の大部分を運用することにより、同社の資産運用戦略の中核を担います。本取引後も、ベアリングスはマスミューチュアルの独立した子会社として運営され、通常業務、投資委員会、プロセスおよび戦略に変更はございません。
戦略的提携の一環として、MS&AD社はベアリングスの長期的な成長戦略の実現を支援するための資本を提供します。さらに、ベアリングスはMS&AD社との既存の資産運用を通じた関係を拡大し、MS&AD社の投資ポートフォリオの強化および多様化に寄与するとともに、ベアリングスが有するグローバル市場におけるパブッリクおよびプライベート資産に対する運用能力への広範なアクセスを提供します。また、MS&AD社の非常勤取締役1名がベアリングスの取締役会に参加します。
マスミューチュアルの会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)であるロジャー・クランデールは次のように述べています。「当社が保険契約者への持続的な価値を提供するための明確な競争優位性の1つは、戦略的事業および投資ポートフォリオの多様性であり、ベアリングスは重要な役割を担っています。今回のMS&AD社による投資は、ベアリングスの長期的な成功に対する強いコミットメントを示す、世界有数の保険会社との強固な戦略的パートナーシップを築くものです。本取引は、ベアリングスの成長を加速させるだけではなく、当社が、長年に亘り取り組み、成果を上げてきた保険および資産運用の融合領域における最適化を強化し、時間をかけてさらなる価値を創出することにより、最終的には保険契約者および顧客に大きな利益をもたらすものと確信しています。」
ベアリングスの会長兼CEOであるマイク・フレーノは次のように述べています。「MS&AD社との提携を心から歓迎しており、ベアリングスの成長を加速させる絶好の機会であると確信しています。マスミューチュアルの継続的な支援を基盤に、当社は成長資本をパブリックおよびプライベート市場における規模および専門性と融合させることにより、長期戦略を推進し、顧客のためのソリューション提供を実践してまいります。」
MS&AD社のグループCEO兼取締役社長およびMSI社の取締役社長である舩曵真一郎氏は次のように述べています。「今回、ベアリングス社へ出資する機会を得られたことを歓迎いたします。卓越した実績と深い専門性を有する資産運用会社であるベアリングス社、そして高品質な生命保険ソリューションを提供するマスミューチュアル社と、新たに戦略的パートナーシップを築けることは、当社グループにとって大きな意義があります。マスミューチュアル社と緊密に連携しながらベアリングス社の持続的かつ長期的な成長を支えていくことは、三社にとって長期的な価値を生み出すものと確信しています。」
マスミューチュアルは、相互会社として保険契約者の利益を第一に考え、その長期的なニーズに沿った事業運営を行っています。この理念を基盤に、当社は数十年に亘り生命保険の深い専門知識と高度な資産運用能力を融合させた独自のアプローチを築いてきました。マスミューチュアルは、幅広い保険・資産形成ソリューション、米国内6,500名の提携金融プロフェッショナルおよび主要年金保険プロバイダーであるマスミューチュアル・アセンドを含む強力な販売ネットワーク、ならびにベアリングスの専門性を活かしたアセットオリジネーション能力を組み合わせることにより、卓越した長期的パフォーマンスおよび持続的な価値を保険契約者に提供してきました。
重要な点は、マスミューチュアルは資産運用機能の強化および拡充において、長年に亘り揺るぎないコミットメントを続けてきたことです。約25年前、自社の投資運用部門と買収した運用会社を統合し、外部機関投資家向けの資産運用会社を設立しました。当時の資産運用残高は780億米ドルでしたが、現在ではベアリングスが世界的な資産運用会社として革新的なソリューションを提供し、資産運用残高は4,700億米ドル超*に成長しています。
本取引は、慣例的なクロージング条件および承認が終了した後、完了する見込みです。ゴールドマン・サックス・アンド・カンパニー・エルエルシーが本取引におけるマスミューチュアルの財務アドバイザーを、シンプソン・サッチャー・アンド・バートレット法律事務所が法律顧問をそれぞれ務めました。
マスミューチュアル(マサチューセッツ・ミューチュアル生命保険会社)について
マスミューチュアルは、契約者および保険加入者の利益のために運営される大手相互生命保険会社です。1851年の創業以来、一貫した目的「人々の将来をより確かなものとし、大切な人を守る」を掲げ事業を展開してまいりました。長期的な価値提供に注力し、保険・資産形成・資産運用・退職関連サービス等幅広い商品およびサービスを提供しております。詳細はwww.massmutual.comをご覧ください。
ベアリングスLLCについて
ベアリングスは、機関投資家、保険会社および仲介業顧客とのパートナーシップを通じ、資産運用残高4,700億米ドル超*を有するグローバル資産運用会社です。柔軟な金融ソリューションを通じ、世界の有力企業の成長を支援しています。マスミューチュアルの子会社として、パブリックおよびプライベート市場における債券、実物資産およびキャピタル・ソリューションの分野において、グローバルな規模および専門性を最大限に活用し、超過収益の創出を目指しています。詳細は www.barings.com をご覧ください。
*2025年9月30日時点の資産運用残高
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LCrisco@massmutual.com