JA 日本 機関投資家のお客様
マクロ&地政学

政治的な停滞が市場の安定をもたらすことはない

2018年11月 - 4 min レポートを読む

米国の中間選挙が終わり、過去の事例に照らせば、投資家の注目点は再度ファンダメンタルズに回帰する可能性があります。

選挙戦終盤の感情的なキャンペーンや高い投票率を受け、高まる不透明感が解消されるならどのような選挙結果でも歓迎するとでもいった風潮が市場に拡がりました。慣例的には、ねじれ国会は政治的な停滞を生み、投資家の関心は高いGDP成長と金利上昇のリスクのバランスを取ることに戻る可能性があります。

しかし、結論を急ぐべきではないでしょう。

米国の暫定予算の期限が12月7日に迫っています。与野党は数ヶ月の予算期間延長に同意するとみられますが、来年序盤には両党の間により深刻な対立が生じるものとみられます。来年3月1日には債務上限の適用停止期間が終了します。先の税制改革を考慮すると、新しい議会は、財務省が債務支払いのための一時的な手段を失う前に債務上限を大幅に引き上げる必要があるでしょう。

ある党が別の党からの妥協を引き出すために、米国の信用をリスクに晒す以上によい方法があるでしょうか?

来年の春は政治的な不透明感に伴い市場のボラティリティが高まる恐れがあるため、投資家はカレンダーのこの時期に印を付けておくべきです。もし、貿易戦争が一部の米国企業のコストを引き上げるなら、米国政府の資金調達を巡る長期に亘る行き詰まりは、すでにサイクル後期の逆風に見舞われている投資家のリスクを急速に高めることになります。

X

当社のウェブサイトBarings.comをご利用いただくことにより、(1)当社がお客様のデバイスに特定のクッキーを配置したり、利用規約およびウェブサイトのプライバシーに関する通知に記載されているその他のオンライン追跡メカニズムを使用することができること、(2) お客様が当該利用規約に了承したことにご同意していただけたものと致します。