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ハイイールド:パフォーマンスは好調だが、不透明感は残る

2019年7月 - 2 min レポートを読む

グローバル・ハイイールド債券およびグローバル・バンクローン市場は第2四半期も好調なパフォーマンスを記録し、特に従来のインデックス(運用)から逸脱する柔軟性を有する投資家に引き続き、魅力的なリスク調整後リターンの投資機会を提供しています。

ハイイールド

ハイイールド債券がアウトパフォーム:第2四半期のハイイールド資産のパフォーマンスは、多くのグローバル・リスク要因が市場にボラティリティをもたらす恐れがあるなか、概ね好調となりました。 第1四半期の好調なパフォーマンスも手伝い、米国および欧州のハイイールド債券およびバンクローンは、上半期にプラスのリターンを達成しました。 米国中銀がハト派に転じる中、2019年上半期には、米国ハイイールド債券が10.01%と最も高いリターンを記録しました。次いで欧州ハイイールド債券(7.45%)、米国バンクローン(5.42%)、欧州バンクローン(2.70%)となりました1。しかし、年初来で堅調なパフォーマンスを記録した後にも、クレジット・スプレッドは9ヵ月前の水準対比で依然拡大した水準にあり、企業ファンダメンタルズが現在示唆しているよりも高いデフォルト率を織り込んでいるとみています。

1 出所: Bank of America Merrill Lynch; Credit Suisse 米国資産のリターンは米ドルベース、欧州資産のリターンはヘッジ付ユーロベース  

見通し

  • クレジット・サイクルの動向が引き続き最大の関心事に:長期化するクレジットサイクルの最終行程を進むにつれ、ハイイールド発行体の信用力、特にデフォルト増加の可能性を巡る疑問が生じてきます。ベアリングスでは、企業のファンダメンタルズは全体的に比較的健全であるとみています。経済成長は鈍化傾向にありますが、コントロールされています。また、ほとんどの企業には、景気減速に耐え、適応できる資本構造が整っていると考えます。 デフォルトは現状安定しており、近い将来において大幅に増加してくることは見込んでいません。とはいえ、エネルギーや小売、ヘルスケアなどのセクターには細心の注意を払う必要があります。
  • ローンから債券へ:今年に入って金利水準の予測は大幅に低下しており、この点が投資家心理の変化に寄与しています。金利上昇局面では、個人投資家の資金はバンクローン市場に流入しました。しかし、状況は直近6ヶ月で逆転しつつあります。すなわち、中央銀行がハト派色を強めるに伴い、固定利付資産の重要が急増しています。リテール向けのバンクローン・ファンドからの資金流出により、バンクローンのスプレッドは、ファンダメンタルズに大きな変化がないなか9ヶ月前と比較し拡大した水準が継続しています。特に、歴史的な低ボラティリティと資本構造における優先度を考慮すると、バンクローンは引き続き魅力的な投資対象であると考えています。
  • インデックスの先にある投資機会:伝統的なハイイールド債券やバンクローン市場で見られる機会に加え、ディストレスト債/スペシャル・シチュエーション、CLO、新興国債券など非伝統的なセグメントにおいても選別的な投資機会を見出しています。これらの市場は伝統的なハイイールド市場と全く同じように機能するわけではなく、(ハイイールドの)インデックスにも含まれません。しかし、適切な専門性を有するマネジャーにとっては投資機会となり得ます。投資家の多くは自身の資産配分をより戦略的に考え始めています。アセットクラスの投資タイミングを図るのではなく、問題はクレジット・サイクルが進行するなかでいつどのアセットクラスをオーバーウェイトまたはアンダーウェイトするかにシフトしています。柔軟かつオポチュニスティックな戦略は潜在的な投資機会を含有する幅広いユニバースへのアクセスを可能にするのみならず、その時々で魅力的な価値を提供する分野に資産を重点配分する柔軟性をマネジャーに提供します。

1 債券のスプレッドはOAS、ローンのスプレッドは3年ディスカウント・マージンで表示。出所:ICE Bank of America / Merrill Lynch、Credit Suisse
2 出所:Credit Suisse

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