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グローバル債券:伝統的アプローチからの転換

2019年7月 - 7 min レポートを読む

グローバル・マーケッツ責任者のMichael Freno(マイケル・フレーノ)が、グローバル債券市場に存在する投資機会や、ハイイールド、投資適格債券および新興国債券の伝統的なインデックスの先にある投資機会について解説します。

昨今の不透明な市場環境において、投資家は債券のアロケーションをどのように考えるべきでしょうか?

ハイイールドであれ、投資適格債券であれ、新興国債券であれ、市場サイクルを通じて投資を継続することが投資家の利益に資すると考えます。アセットクラスが何であれ、トップダウンの観点から判断したり投資タイミングを効率的に図ることは極めて困難です。例として、一部のコメンテーターが1年前、米10年国債利回りが2018年の終わりに4%に達すると述べていましたが、当該利回りは現在2%に接近しています。このため、私達は投資を行う際、金利やクレジットの水準予測はしません。そうではなく、私達のアプローチは、自信を持って手を伸ばせると考える投資対象の分析、すなわちファンダメンタルズのクレジット・リスクの評価に重きを置いています。

また、これらの資産クラスに対し、オポチュニスティックまたはマルチ・クレジットのアプローチを採用することにも幾つかの利点があります。より伝統的な債券戦略とは異なり、ほとんどのマルチ・クレジット戦略はベンチマークに囚われることなく、運用者に、資産クラスやセクター、地域に跨り最も魅力的な相対価値の機会を追求する柔軟性を与えます。こうした戦略は、単一セクター戦略よりも魅力的なリスク調整後リターンをもたらし得る、より分散されたクレジット投資のアプローチです。

そういったお考えを実際にどのように実践していますか?まずハイイールドから教えてください。

私達は2011年から2012年にかけて、ハイイールド資産に対するアプローチの仕方について世界中の投資家と議論を行いました。私達が気づいたことの1つは、彼らの多くが、ハイイールド資産(米国または欧州のハイイールド債券であれローンであれ)を、総合的に捉えるというよりも、(各サブアセットクラスを)単体として捉えているということでした。そして、投資家はよりグローバルかつ全体論的なアプローチへの転換に興味を持っているとの感触を持ちました。

これに対応して私達は、ハイイールドの様々なサブアセットクラスをブレンドしたグローバル・ハイイールド・マルチクレジット戦略のポートフォリオを構築しました。当該戦略においては、米国ハイイールド債券、米国ローン、欧州ハイイールド債券および欧州ローンをコアの4資産と位置付け、オポチュニスティックにCLOやストレスト債/ディストレスト債(スペシャル・シチュエーション)、新興国社債に投資します。

ハイイールドの各アセットクラスは、互いに追随し、長期的には同じ方向に動く傾向がありますが、地域的な格差やテクニカル面の差異が、価格をファンダメンタルズから乖離させる場合があります。熟練したマネジャーは、これらのテクニカル面の非効率を認識・捕捉することができるため、アクティブ運用の価値は高いと言えます。

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