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ハイイールド債券: リスクが蔓延する環境下でバリューを見出す

2020年4月 - 8 min レポートを読む

新型コロナウイルス、原油価格下落および主要各国における景気後退等に対する懸案が台頭し、ハイイールド債券およびバンクローンを含む各市場を下押ししています。市場においてバリューを捕捉する機会が確実に齎されていると思料される一方で、市場トレンドは斯かるリスク要因により度々分断されるであろうことから、慎重に運営されることが肝要と思われます。

※本文は英語になります

同ウイルスにより齎された市場下落は既に景気後退を誘引し、グローバル各国においては、新たな渡航制限の実施、学校閉鎖および在宅勤務を余儀なくされる中、消費者心理の冷え込みが継続することとなるでしょう。ハイイールド市場は斯かる要素に完全に翻弄された形となり、債券およびバンクローンのスプレッドは、2011年の欧州ソブリン危機、2016年のコモディティ危機および市場のボラティリティが上昇した2018年当時の水準にまで上昇しています。未だ2008年の世界金融危機時のスプレッドにこそ達していないものの、足元数週間で齎された資産価格の推移およびその速度は当時を彷彿とさせるものでした。

今日のパンデミックにより齎された市場下落と、2008年のリーマン・ブラザーズ破綻による予期せぬ世界金融危機当時を比較した場合、市場を構成する発行体の企業ファンダメンタルズの差異に起因し、今次のスプレッド上昇は世界金融危機水準にまで達していません。今後、脆弱なセクターを中心に企業ファンダメンタルズは悪化することが予想される一方、現在の600から1,300に亘るハイイールド市場におけるスプレッド水準は本義的な企業収益に対するリスクに比して十分に割安に映ります。 

実際、問題を抱える特定セクターにおいてはデフォルトが増加することが予想されますが、その多くは予見および特定が可能であり、十分に管理しうるものと考えています。企業収益に関しても、多くの発行体において、供給ラインが復旧し企業商活動が正常化した際には、パンデミックからの急回復に備える態勢を整えています。弊社は、市場参加者が混乱した状況下においても企業支援に資する流動性を供給し、合理的に行動することにより、現在の極端な市場イベントを乗り越えるものと確信しています。さらに、多くの企業は、足元までの市場において隆盛であった借り換え発行により、償還の壁を十分に後ろ倒しており、低いベース金利環境が期待されることと相俟って、今後の脆弱化した経済環境からの影響度を緩和するものであると考えます。

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