JA 日本
債券

ハイイールド:急速なリバウンド

2019年4月 - 2 min レポートを読む

ハイイールド債およびバンクローンは2019年第1四半期、2018年第4四半期のテクニカル要因主導の下落から一転し力強いリターンを記録しました。デフォルト率は依然として歴史的な低水準近辺にあり、現在のスプレッドは魅力的なリスク調整後リターンの機会を提供しています。

ハイライト

グローバル・ハイイールド市場は急速に回復:2019年第1四半期は、優先担保付ローンやハイイールド債券などを含むリスク性資産の急速な回復が市場における大きなテーマとなりました。グローバル・ハイイールド市場の急速な回復は、2018年終盤の下落がテクニカル要因によるものであり、ファンダメンタルズ要因に基づくものないとの見方を裏付けました。最終的には、魅力的な相対価値に着目した投資家が市場に再参入し、市場は足場を固める格好となりました。グローバル・ハイイールド債券市場では1月、リテールのミューチュアル・ファンドに資金が流入し、テクニカル要因の改善に寄与しました。米国バンクローンのリテール・ファンドからは引き続き資金が流出していますが、2018年後半に比べると流出のペースは減速しているうえ、流出の大半がCLOや機関投資家からのの需要によって相殺されています。

ハイイールド債券がバンクローンをアウトパフォーム:2019年第1四半期は、ハイイールド債券、バンクローンともにプラスのリターンを記録しましたが、ハイイールド債券のスプレッドはバンクローンのスプレッドと比べ大きく縮小しました。グローバル・ハイイールド債券のスプレッド(OAS)は当四半期、126bps縮小して期末には410bpsとなりました。グローバル優先担保付ローンのスプレッド(3年ディスカウント・マージン)は75bps縮小して同459bpsとなりました。主要中央銀行の政策が次第にハト派色を強める中、リスクフリーレートが低下し、固定利付資産への需要が増加しました。グローバル・ハイイールド債券およびグローバル優先担保付ローンは当四半期、各々7.07%、3.53%のリターンを記録しました1,2

見通し

  • テクニカル要因は今後ポジティブ:ハイイールド市場は2019年第1四半期、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和姿勢への転換や、安定化~改善傾向にあるコモディティ価格、限定的な新規発行などの要因を受け、テクニカル要因主導できわめて堅調に推移しました。今後数ヶ月を展望すると、ブレグジットや米中貿易交渉などボラティリティの要因となりかねないマクロ要因が控えてはいるものの、ベアリングスでは先のレポート「ハイイールド投資:今後数ヶ月間に留意すべき5つのポイントでも述べた通り、グローバル・ハイイールド市場に対し強気の見方を維持しています。年初以降、いくつかの大型取引が市場にもたらされましたが、新規発行は概ね低位にとどまっており、この状況が当面継続するものとみられます。このような供給と需要のインバランスがテクニカル面で市場の下支え要因になるものとみています。

 

  • 企業の収益成長は減速するもファンダメンタルズは引き続き安定:ハイイールド企業は2018年、概ね好調な業績を達成しました。2019年には売上高および利益の伸び率は減速してくる恐れがありますが、プラスの伸びは維持する見通しです。デフォルト率は引き続き低位で安定しており、新たなデフォルトも見込まれていません。エネルギーやリテールなどのセクターでは引き続き、構造的な変化やグローバルのマクロ要因が逆風になるものと見込まれますが、全体的には企業のバランスシートは比較的健全であると考えています。慎重な銘柄選択とリスク管理がグローバル・ハイイールド市場におけるリターン獲得に資するものと考えます。

 

  • 現在のスプレッドは魅力的なリスク調整後リターンの機会を提供:企業ファンダメンタルズが堅調かつデフォルト率が引き続き低位安定する中、グローバル・ハイイールド債券およびグローバル優先担保付ローンの400bps台前半~半ばの現在のスプレッド水準は引き続き、投資家に魅力的なリスク調整後リターンの機会を提供しているものと考えます。

グローバル・バンクローンおよびグローバル・ハイイールド債券のスプレッド1,21. 出所:BAML Non-Financial Developed Markets High Yield Constrained Index (HNDC) 2019年3月31日現在
2. 出所:Global Loan Index(加重3年ディスカウント・マージン)2019年3月31日現在

X

当社のウェブサイトBarings.comをご利用いただくことにより、(1)当社がお客様のデバイスに特定のクッキーを配置したり、利用規約およびウェブサイトのプライバシーに関する通知に記載されているその他のオンライン追跡メカニズムを使用することができること、(2) お客様が当該利用規約に了承したことにご同意していただけたものと致します。