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パブリック債券

新興国は債務を返済する余力があるのか?意思があるのか?

2020年10月 - 3 min レポートを読む

エマージング債券の投資機会を捉えるには、債務返済余力の判断ための従来のファンダメンタル分析だけでなく、返済意思を理解することが同様に重要です。※本レポートは英文です。

(要旨)

新興国経済は、新型コロナウイルスの影響によりサービス業や製造業等が打撃を受けました。また、ロシアやインドネシア、メキシコといった投資適格のエマージング債券でさえも大幅な価格下落を被り、数カ月で回復したものの実体経済とは結び付いておらず、平常状態に戻るには数年を要する可能性があります。

先進国の低金利政策の恩恵を受け、多くの新興国が資金調達することは容易ですが、重要なのは、返済義務を果たすための十分な外貨準備や送金などの貯蓄を有しているのか、税収を生み出す政府の資質が備わっているのか等、ESG要因を理解することです。

債務を返済する意思があるのかどうかという点では、世界銀行や国債通貨基金(IMFなどの関係もあり複雑です。同ウイルスの感染拡大につれ、世界銀行やIMFは、債務の対GDP比率が高い新興国に対し債務再編やデフォルトを促す兆候が見られました。

このような状況下、債務の返済を優先する国と、債務の返済義務を果たす余力があるにもかかわらずデフォルトを選択する国が出てくるため、エマージング債券投資はより複雑で困難な側面を有しています。エマージング債券投資は、利回りを追求する投資家にとって先進国債券に対するスプレッドを享受できる魅力的なアセットクラスですが、全てのエマージング債券に魅力があるわけではありません。重要なのは、どの新興国が債務を返済する余力があるのか、もしくは債務を返済する意思があるのかを深く理解した上で投資を実行することであり、同ウイルスの感染再拡大や貿易摩擦、米大統領選挙といった懸念材料等を踏まえた上で、その国のファンダメンタルズを深く調査することです。そうすることで、十分に魅力的なリターンを享受できると考えます。

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