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2021見通し: 回復への道筋はまちまち

2020年12月 - 9 min レポートを読む

市場全般に亘る回復は、様々な面から見て鮮明かつ持続力を兼ね備えたものの様に思われますが、その回復状況は市場毎にまちまちであり今後の行く末を予見することが極めて難しい市場もあります。ここでは、パブリックおよびプライベート市場における各投資プロフェッショナルが、向こう1年間に予想されるリスクおよび投資機会について議論を交わします。

クリストファー・スマート: 2020年は、これまでに経験したことのない1年でした。過去最長の景気拡大局面の後、グローバル経済は近代史上最も深刻な打撃受け、各国政府が揃って打ち出した施策がことごとく期待外れなものとなっています。まずは、市場はどの程度回復しているのか、そしてなぜその道筋がまちまちと考えているのか、という点から始めましょう。リカルド、各国政府が拙速に景気下支えを止めるのではないかとの懸念はありますか? 

リカルド・アドロげ: その点について私たちはまさに懸念しており、ソブリン債投資の観点において直面している最大のリスクの一つです。グローバル・ソブリン債券市場残高は、パンデミックすなわち新型コロナウイルス感染拡大以前から既に増加傾向にありましたが、パンデミック発生以降更に上積みされました。結果、今後、世界各国において起債抑制圧力がかかる可能性があるものと私たちは見ています。もしそうなれば、向こう1年における新興国市場の回復は全般に鈍化するかもしれません。

クリストファー・スマート: パブリック債券市場全体における回復状況はどうでしょうか。マーティン、2021年にデフォルトおよび破産は引き続き増加すると考えていますか?

マーティン・ホーン: パンデミックに関して言えば、現在は未だ回復の道半ばにあると思われます。ワクチン開発に関するニュースもある一方で、その適合化時期については依然不透明です。つまり、消費動向が通常化し始める時期は依然として不確かであることから、デフォルトは2021年にかけても増加する可能性があるものの、その水準は新型コロナウイルス感染拡大初期における予測に比してかなり低水準に留まるものと考えます。

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