不動産

COVID収束後、オフィスは最も有力な投資機会を齎すか

2021年2月 – 7 分 レポートを読む
不動産の投資家およびその貸し手は、リスクを抑制し、各セクターのエクスポージャーおよび資産の質に対して高度に選別的になっています。見出される投資機会および全体的な見通しがポジティブである理由について、ベアリングスの不動産チームが解説します。

経済

  • 現在各国において行われているロックダウン規制により、経済回復はやや後ろ倒しとなるものと思料される一方、少なくとも現時点においては、新型コロナウイルスのワクチン接種開始に伴う楽観論が出始めている。
  • 2021年下半期の経済見通しは現在までに大幅に改善したものの、変異型ウイルスおよび新規感染者数の増加に対する懸念、またはそれによるワクチンの有効性への影響度に対するダウンサイド・リスクも存在。 
  • 極めて緩和的な金融政策および財政刺激策に加え、パンデミックにより深刻な打撃を受けた国々に対する欧州復興基金からの追加支援は、回復の継続を支援するものとなろう。

不動産市場

  • パンデミックは、不動産市場に存在した幾つかのトレンドを加速させ、物流および住宅は最も隆盛なセクターとなる一方で、小売りおよびホテルは困難に直面するセクターとなった。未だ多くのオフィス・ワーカーが在宅勤務を余儀なくされる状況にあって、オフィスは見通しが最も定まらないセクターとなった。
  • 不動産投資家および貸し手のリスク許容度は低下し、セクター毎のエクスポージャーおよび資産の質に対し選択的な姿勢を鮮明にしている。斯かるトレンドが、2021年またはそれ以降のセクター毎の価格見通しに大きな要素となろう。
  • 超低金利による膨大なサポートおよび比類なき財政支援に下支えされる形で、コア不動産価格はパンデミック状況下にあっても総じて堅調に推移してきたものの、それは構造的要因(人口動態および需給動向)が依然として好調であるロケーションに限られる。

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Paul Stewart(ポール・スチュワート)

欧州・アジアパシフィック不動産リサーチ&戦略責任者

Benjamin Thatcher(ベンジャミン・サッチャー)

アソシエイト・ディレクター

Joanne Warren(ジョアン・ウォーレン)

ディレクター

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